ノートを思わずバサって放り投げる。
あたしのその行動に3人が見る。
「・・・・・・」
口に出して何か言おうとしても伝わらなくてイライラする。
陽人は予備校行きたいんでしょ!?
無理して来なくてもいい!
・・・でもこれじゃ3年前と全く同じだ。
陽人が呆れて出ていっちゃう・・・。
あたしはどうすればいいんだろう・・・。
悔しくて、悲しくて涙がボロボロ出た。
「ちょ・・・澪?」
真由がビックリしてる。
顔に手を当てて泣くあたしの足のノートがポンって置かれる。
その後背中をゆっくりポンポンって叩かれる。
顔を上げると、陽人だった。
「もう逃げねーよ」
陽人?
「澪が出て行ってって言っても逃げない」
「・・・・・・」
「オレが何で予備校行かないんだ?とかでイライラしてんでしょ?澪のせいじゃない。これはオレの意思だよ」