なんか胸がザワザワする・・・。
中3のあの時とすごく似てる。
状況も感情も。
あたしのせいで陽人は予備校に行けない。
あたしのせいで夜中に勉強してる。
絶対、予備校行きたいはずなのに。
陽人が大学落ちたらあたしのせいだ。
「よし!できたー」
真由が言った。
あたしの指にはピンクのマニキュア。
「可愛いじゃん。ね?陽人」
「いいじゃん」
真由にありがとうって意味で笑ってみる。
でも、あたしの表情は多分固い。
あたしのせいで・・・。
それがあたしを支配する。
「澪?どうしたの?」
真由があたしの顔を覗き込む。
そしてノートとペンをスって出される。
紙に書かなきゃ伝わらない。
それが益々イライラさせる。