目が覚めると、陽人に抱きしめられるようなってた。


陽人は規則正しい寝息を立てている。


そんな陽人に当たるか当たんないかくらいのキスをした。


脱ぎっぱなしの下着やパジャマを集めて着替える。


心臓がドクドクいってる。


多分、極限の緊張のせいだと思う。


陽人を起こさないように静かに薬のポーチを出して、薬を飲んだ。


「具合悪いのか?」


声にビックリする。


「起きてたの?」


「澪が動いて起きた」


「ごめん」


「それより具合悪いの?」


後ろからギュってされる。


「あのね・・・すごく緊張しちゃって・・・それで一応・・・」


「そっか・・・無理させてごめん」


「ううん!そうじゃないよ」


ちょっと赤くなりながら、


「すごく・・・幸せだったから」


と言って陽人の腕に顔をうずめた。