「よし。これなら直せる」
笑顔であたしに言って、ボタンに手をかけた。
けど、その手がピタって止まる。
「陽人?」
「あの・・・脱がせちゃ・・・ダメ?」
「え・・・?」
また心臓が跳ね上がる。
陽人の表情が・・・。
男の人になってる・・・。
「・・・いいよ」
大丈夫。
陽人のこと大好きだから。
ボタンが1こずつ外される・・・。
1こずつ・・・ゆっくり・・・。
「ちょっと待って!!」
「え?」
「あ、あ、明るい!」
電気がバッチリついてるから恥ずかしい!
「あ、電気・・・」
陽人が部屋の電気を暗くする。
どんどん暗くなって・・・陽人の姿がぼんやり見えるくらいになった。
「こんくらいでいい?」
聞かれて「うん・・」と頷いた。