後ろを向いて慌ててボタンを外す。
もー!もー!何やってんのよ!あたし!!
「澪・・・」
肩に手を置かれてドキっとする。
「ボタン・・・直してあげる」
振り向くと陽人の顔がちょっと赤い。
あたしに・・・ドキドキしてるの・・・?
後ろから抱きしめられるような態勢。
陽人がパジャマのボタンに手をかけてる。
ドキドキが止まらない。
早く・・・。
早くしてくれないと心臓おかしくなっちゃうよ・・・。
「・・・あれ?」
早く・・・。
「えっと・・・またずれた」
見るとまたボタン間違ってる・・・。
クスって笑ってしまった。
「しょうがねーじゃん。この態勢直しにくい」
「自分で直すからいいよ」
「ダメ。前向いて」
クルって向きを変えられて陽人とむかえ合う。