夜になって、お風呂に入って、ご飯も食べ終わり自由時間。
いよいよ部屋に行かなきゃいけない時間が迫ってきてる。
ロビーで4人で話してるけど、あたしの視線は手を繋いでどんどん去ってゆくカップル・・・。
「澪、秋達の部屋でいい?」
「え!?」
「どうしたの?そんなにビックリして」
「いや!うん!いいよ」
「オッケー。じゃ、部屋戻ろうか」
真由達の話全然聞いてなかった・・・。
真由とあたしの部屋に戻ってバッグを持った。
コンコンってドアがノックされて、同じくバッグを持った秋くんが入ってきた。
「陽人部屋にいるよ」
「うん・・・」
真っ赤になるあたしに秋くんが耳元で「素敵な夜を」と言った。
ドキドキする・・・。
エレベーターに乗って陽人の部屋に向かう。
足取りが重いよ・・・。
部屋の前に立って深呼吸する。
それから遠慮がちにノック。
「開いてるよー」
という陽人の声。