「・・・オレさ、あの日、病院で澪に言われてから自分の気持ちおさえてた」
ドキドキがうるさい。
「それが澪のためだと思ったし、本当は口もきかない方がいいって」
カーテン越しに人に感触・・・。
陽人があたしに寄りかかってる。
「ずっと我慢しようと思って、澪が笑ってるならいいかなって」
陽人の温もりを感じる・・・。
「でもやっぱ無理」
「え・・・?」
「ただの幼馴染とかもう無理」
「だってオレ、すげー澪のこと好きだもん」
え・・・?
今・・・なんて・・・?
「澪のこと助けたいって思っちゃうんだよ」
涙が出た。
ドキドキする心臓もうるさい。
多分、顔も真っ赤。
「澪、出てきてよ」
こんな顔じゃ出れないよ・・・。
嬉しすぎて、そして苦しすぎて、
感情がグチャグチャ・・・。