「遅い!!2人共。今度遅刻したら罰金100円ずつね」
「優雨ちゃん、100円はせこいよ。500円とかにしないと」
「何言ってるの、鈴木!100円でね、暮らしてる種族もいるの!100円のありがさを覚えた方がいいわ。今度行くところ決まったらアンタ達のお金で何か美味しいもの食べさせてあげたいし」
鈴木と優雨のやり取りを聞きながら俺は言った。
「今度はどこの国に行くんですか?バックパッカーさん」
「行かないわ。しばらくそっちは休業。バンドに専念したいから」
「あ、そう」
俺はギターを出してチューニングを始めた。
都築は自分のギターを立てかけて遠くからと近くから何度も写メを撮っている。
「何してんの?」
優雨がそれを見て不思議そうに聞いた。
「ブログに載せるんだよ」
都築が言うと、
「あーーーーーーーーーー!!!」
と鈴木が叫んだ。
(相変わらずやかましいバンド)
俺がそう思ってると、鈴木が言い出した。
「ホームページ作らないと!!Jamsの」
「誰が?」
鈴木を一斉に見る。
「ぼ、僕だよね?みんなPC音痴そうだし・・・PC使えてもそういうの出来ないでしょ?」
この言葉で全員大騒ぎになる。