いつも通りの深夜のコンビニ。
俺と鈴木は前とは違い音楽の話ばっかりしている。
「あの都築って人と上手くやっていけるかな・・・」
鈴木が深いため息をついた。
「それはこれからだよ、アイツがどう変わっていくかなんだよ。鈴木や俺みたいにさ」
「そうだけど・・・」
そんな鈴木の背中をバンっと叩いた。
「どう転がるかわかんないけどやるしかないじゃん」
そんな俺を見て鈴木が頷いた。
「あ、鈴木に聞きたい事あるんだけどさ」
「何?」
「作曲するだろ?ギターで。その後ってどうすんの?」
「うーん、色々あるけど、簡単に言うと頭の中で歌うメロディーラインが出来ていたらそれでいいと思うけど。ただギターで曲作ったってだけならメロを作る前にベースライン、つまり僕だよね?が作ってメロを作るってパターンもあるよ。要は好みの問題だよね」
「なるほどねぇ」
「アサヒ実は作曲してたりしてるんじゃない?」
「え?」
俺が驚くと鈴木は楽しそうに笑った。
「前にアサヒがスタジオに先に入ってる時に聞いた事ない曲を演奏してるの見ちゃったから。やっぱ歌うんだから曲も作りたいんじゃないかな?って思って」
「優雨にはまだ言うなよ。俺の口から言うからさ」
「どうだろう?僕、これに関しては口が軽くなっちゃうかも」
俺は深いため息をついた。