鬼の様な音録りから1週間後、橋本さんからマスタリングが終わってCDが出来たと連絡がきた。
橋本さんも含めて5人でスタジオで6曲入りのCDを聴いていると何だか自分達のCDじゃない様に聴こえた。
「すごい・・・僕達プロみたいだね!」
鈴木が興奮した声で言った。
音もそうだけど、何よりアサヒの声が透き通る様なハイトーンでそれが曲の世界観を作っている気がする。
「何かすげーよな?オレ達ヤバくね?」
都築も笑顔で言っている。
「うん!!何か嘘みたいだよね?これがあたし達なんだって・・・すごいと思う」
「オレの声ってこんな感じなんだな」
アサヒがポツリと呟いた。
「なかなか楽しいレコーディングだったよ。キミ達には色んな可能性があると僕は思うな」
橋本さんも満足そうに頷いた。