汗だくで裏口へ戻ると、
『Thank you for wonderful live broadcasting; thank you!』
(素敵なライブをありがとう!お疲れ様!)
メモがあって下にはビールがどっさり置かれていた。
ヘンリーさんからだ。
「あっちぃ!」
都築がシャツをパタパタと扇いでビールの瓶を「ほれ」と言いながら1人ずつに投げてきた。
「何かあっという間だったねー」
鈴木が笑顔で言った。
「ま、演奏はボロッボロだったけどな」
汗を袖で拭いながらアサヒが言った。
「まぁ、こんなもんじゃない?だって初ライブだし」
あたしが言うと
『まぁね』
と3人が笑いながら返してきた。
「とりあえず・・・」
みんなでビールをかざして
「ライブお疲れ!!」
『イエーイ!!!』
と乾杯した。