「・・・次、HN、カラスさん。女性。『JamsのCDはどこで手に入りますか?』・・・同じ質問が他に10通」
「ありません」
「ありません・・・と。ん?製作中とでもつけとくか」
「次、HN、フミさん。男性。『皆さんはブログ書かないんですか?後、皆さん、特に優雨ちゃんのプロフィールが知りたいです。優雨ちゃんが好きです』、これはアサヒと都築くんにも同じ質問来てるね。載せる?」
「いやよ!」
「考えてみます。・・・って書いとくか」
「次・・・」
『もー疲れたぁ』
この言葉に鈴木がため息をついた。
「あのさ、僕達なんかに書き込みしてくれるって貴重だよ?真面目にやろうよ」
「何で俺が返信担当なんだよ!」
都築が眼鏡を外してPCから目を離した。
「だってあたし面倒だもん。都築ってマメだから返信担当でいいじゃない」
「俺も無理。『うるせー』とか平気で書きそう」
アサヒがベッドの上で胡座をかいた。
「っていうか、帰国してからでもいいじゃん。今それどころじゃねーよ」
そのアサヒの言葉に鈴木が睨みつける。
「あのね、店長がライブハウスのHPにリンクしてくれてるからこうやってライブもした事ない僕達のBBSに書き込みがあるんだよ?もっと真剣になろうよ!」
『帰国したらね』
3人でそう答えると、鈴木も「もういいや、今回はここまで」と言ってPCを閉じた。