『アサヒ〜、本番よろしく〜』


3人で言うとアサヒが頬をピクピクさせながら引きつった顔した。


「まさか、お前ら全員、俺に何とかしろと?」


「最悪、弾き語りを後ろで何となく演奏的な!アサヒのサポートメンバーって感じで行くか」


都築の提案に「それアリだと思う!」とあたしと鈴木が挙手。


「何言ってるんだ!?冗談じゃねーぞ!優雨と鈴木はスキルあるし、都築はライブ慣れしてんだから逆に俺を何とかしてくれよ!!」


ギャーギャー騒いでいると、ドアがノックされる。

開けるとヘンリーさんがいた。


「Though though I heard some cry, I am good because something was wrong, and the shop has already closed」
(何か叫び声が聞こえたけど、どうかした?もう店は閉まってるからいいけど)


「I'm sorry; but consultation is ... for Henry a little」
(ごめんなさい!でもちょとヘンリーさんに相談が・・・)

あたしが言うとみんな頷いて、ヘンリーさんは首を傾げた。



あたし達のHPを見てヘンリーさんは大爆笑した。


「It is not yet necessary to mind it whether a band just began!」
(まだバンドが始まったばかりじゃないか、気にする必要ないよ!)


「But even if say that it is the foreigner that ... is how much to stand in the public by this performance; ...」
(でも、この演奏で人前に立つのは・・・いくら外国人だって言っても・・・)


アサヒがヘンリーさんに言って、あたしが2人に通訳。


「ていうか、何でアサヒって英語ペラペラなんだろう?」


鈴木が不思議そうに呟いた。


「知らないわよ、頭いいからじゃない?留学もした事ないって。ロスに留学してたのに喋れない人もいるけどね」


都築を見てニヤっと答えた。