「アサヒ・・・」


あたしがアサヒを見ると「何?」と返事がきた。


「まさか『Clear up tomorrow』出来てないとかはないよね?」


「出来てるよ」


荷物を抱え直してアサヒは心配そうに見ているヘンリーさんに笑いかけた。


「I am all right. Because I am alright, please inform the room」
(何でもないです。大丈夫ですから部屋へ案内して下さい)


『え!?』


あたし達3人が声を揃えた。


「アサヒ、英語喋れるの?」


鈴木がビックリ顔のまま言った。


「この位はね。俺、疲れたから部屋に入りたいんだ。もういいだろ」


そう言うとヘンリーさんの後を追ってさっさと歩いて行ってしまった。




「嘘だろ・・・」


都築が呟いた。


ヘンリーさんと笑顔で会話をしているアサヒをあたし達はポカンと見ていた。


「もう!だったら通訳いらないじゃん!!」


あたしもムカついて荷物を持ってアサヒの後を追った。