車で3時間かけてようやくヘンリーさんの自宅に到着。
「何か映画に出そうな感じだな」
機材を下ろしながらアサヒが呟いた。
ヘンリーさんの自宅兼お店は「寂れたバー」として映画に出てきそうな雰囲気。
あたしは歩いていて、その感じに妙に惹かれてバーのドアを開けたんだよね、お腹が空いてたってのもあったけど。
「Or do you guide him to the room whether you would do what and watch it earlier in a shop?」
(どうする?店の中を先に見るかい?それとも部屋へ案内するかい?)
「うーん、どうしようか?」
あたしがみんなを見ると3人で携帯をじっと見てる。
「あのさ、その行動気持ち悪いからやめてくれない?あたしが通訳するから」
「うるせーな、ヘンリーさんの言葉をお前じゃなくて自分で知りたいんだよ」
都築の言葉にため息が出た。
「だったら、そんなものに頼らないでジェスチャーするとかあるでしょ!努力しなさいよ!で、どうするの?」
「そうだね、僕は店の中が見たいな。雰囲気を味わいたいっていうか・・・、初ライブの場所だしさ」
鈴木が言うと、アサヒも頷いた。
「All, the inside of the shop looked; say. May I have you show it?」
(みんな、店の中が見たいって。見せてもらってもいい?)
そう言うと、ヘンリーさんは笑顔で「come on」と店のドアの鍵を開けた。