子供の頃、コップを箸で叩くとカンカンという音がした。

次はお皿、また違う音。茶碗、お味噌汁のお椀、テーブル、

みんな音が全く違った。



「優雨!!」


これが大好きだけどお母さんは「みっともないから」と怒る。


それでも続けると今度は頭にゴンという衝撃。ゲンコツだ。



そんなあたしを見てお父さんは言った。


「優雨、そんなに何かを叩くのが好きなら叩ける習い事したら?」



みんながピアノです、公文ですという中でドラムを習っていたあたしはかなり浮いていた。



授業中でも教科書、ノート、筆箱をドラムセットの位置に置いて鉛筆でパカパカと音を鳴らしていて何度先生に注意された事だろう。




でも、あたしの中で叩くと何でも音がなる。




これは原点でもあり、その気持ちは音楽という言葉に変わり、音楽に国境なんてないって21歳になった今、そう思うから。







このあたしの鳴らせば何でも音が出る・・・






この気持ちからあの『Jams』は始まったんだから・・・・