「……」


「……」


しばらく無言。


「あ、すみません。
返却お願いします。
それでこれ、借ります」


「あっ。
はいっ!
分かりました。
はいっ」


急にきた図書委員の仕事に、ビクッとして立ち上がり、必要以上に声を出してしまった。


はい、も2回言ってしまったし。




返却と貸出の作業を済ませると、真面目そうな女の子は図書室から出て行った。


そういや、さっき図書室一周した時、本棚のとこにいたわ、あの人。