京子ちゃんが勝手に早瀬君に私の気持ちを告白した次の日の朝。
恥ずかしくて、まともに早瀬君のことが見れなくて、どうにもこうにも居心地が悪かった。
今、あの時と全く同じような心境だ。
私と早瀬君は教室内では挨拶もしないし、会話もしない。
するのは放課後の図書室でだけ。
だから、別に今は普通にいつも通りしていればいいんだけど。
いいん、だけれど……。
「……」
私だけに分かる、いつもと違う朝の空気。
いつもと違う教室の感じ。
それは紛れも無く私の主観的な問題なんだけれども、この雰囲気がちょっとだけ息苦しく感じた。