『高校の男は中学のガキとは違うからね』


「……」


自分の手を握り、早瀬君の口が触れたところを見る。


チュッて、……した?


「……」


うん。


……した。


ボンッ、と一瞬にして思い出す。


「わーーーーー!!」


急に先程の映像が頭の中でリピートされる。


顔がかーーっと熱くなり、真っ赤になるのが自分でも分かる。


え?


ええええ?


どーいうこと?


彼は西洋の貴族か何か?


何だったの?


何を伝えたかったの?


早瀬君は。


「……」