3分くらいして戻ってきた早瀬君はピンクのいちごオレと黒のコーヒーのパックジュースを手に持って戻ってきた。
似合わない。
……いちごオレ。
笑いそうになったが、
「ありがとう。
いただきます」
と言って受け取った。
チュウーーー。
2人とも正面を向きながらストローを口にする。
変な図だろうな。
これ真正面から見たら。
「窓開けていい?」
「うん」
早瀬君は立ち上がり、私の狭い後ろに手を伸ばした。
――あ。
背、高いな。
やっぱり……。
夕日を遮る早瀬君の影に覆われる。
見上げると斜め上に早瀬君の顔。
急に恥ずかしくなって慌てて顔を戻した。