「なんかさ、何でもそつなくこなして、他のやつらのこと見下してるように見えない?
無口で何考えてるのか分かんないし、いじめられてるわけじゃないのに1人でいるし」


「はは……」


そんなことないよって言いたかった。


でも、いろいろ突っ込まれたり説明したりするのが面倒だったから誤魔化した。


「男はやっぱりノリが良くて面白いヤツじゃなきゃねぇ……」


恵美ちゃんは手を顎に持っていき、しみじみとそう言った。


「あ、違う違う。
カラオケの話だった!
今日は早瀬に任せて、行こうよ、果歩りん」


「……うーん。
ごめん。
またの機会にしようかな」


あははと言ってやんわり断った。


恵美ちゃんはブーと言いながら頬を膨らました。