「ねー、ねー。
楠原さん。
名前、果歩だよね。
下の名前で呼んでもいい?」
バン、バン、とバレーボールの音が体育館に響く。
体育の時間。
6人ずつ代わり番こで試合なので体育館の隅で見学していると、深沢さんが横にぴょんとくっついてきた。
「あー、うん。
いいよ」
「果歩?
果歩っち?
カホカホ?」
ニコニコしながらいろんな呼び方を羅列する深沢さん。
「好きなように呼んでいいよ」
「じゃあ、シンプルに果歩りん!」
りん、て。
どこがシンプル?
「はは。
分かった」
苦笑いで了承する。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…