「あっ、あのね。
実は、私、早瀬君のことがす、好きで、
早瀬君ホントはサッカー部で、
先週の金曜日が放課後最後で、
遊ぶのが嫌だったわけじゃなくて、
ただ、その日がどうしてもダメだっただけでっ」


小声だけれど一気に説明する。


「ちょっ、っちょっ、タンマ、果歩りん。
落ち付いて。
訳分かんないから、何言ってんのか」


息の上がっている私をなだめようとする恵美ちゃん。


玲奈ちゃんは、私がそんなにおかしいのかクスクス笑っている。