「俺、深沢達がそういう奴らじゃないって分かってるから。
あいつら、ホントに楠原のこと好きみたいだし」


「……え?
なんで……?」


早瀬君はふっと笑う。


「……見てれば分かるよ」


「……」


早瀬君はやはり、何か特別な能力を持っているのかもしれない。



洞察力がハンパないし、何よりそう言われると本当にそうなのかと信じ切ってしまう。




「もしダメでも、俺が一緒に昼御飯食べてあげるし」


サラリと言う早瀬君。


「……あ、いつも早瀬君どこで食べてるの?」


「……屋上。
本読みながら」


そうだったんだ。


確かにこの係してない時には本読む時間無いもんね。


本、好きみたいだし。