「……」
前に帰った時同様に、大通りから一本中に入った道を歩く。
歩きながら、何から質問していいものやら、私は一生懸命頭を整理した。
「ヘルニアって……」
「うん」
後ろを歩いていた私は、少し歩を進めて早瀬君の横に並ぶ。
「大丈夫なの?」
歩きながら早瀬君が私を見る。
「大丈夫だよ。
春休み前から治療に専念してたから、もうほぼ痛みも無いし」
そっか……。
よかった。
私は心から安心した。
えっと……、それと……。
「来週から復帰って、何を?」
私はさっき聞いていた会話を思い出しながら質問を投げかける。