「やっぱ、俺の言った通りじゃん!
前髪上げたら超可愛いし。
ついでに何そのクリティカルヒットな胸キュンメイク」


あああ。


高田君も声でかい。


その上他のクラスだから超目立ってるし。


「……」


一瞬、こちらを見て立ち止まった早瀬君は、次の瞬間にはふっと目を逸らし、自分の席についた。


席に座られると、もう早瀬君の表情は見えない。


やだ……。


なんか、この状況、……ものすごく、嫌。


「ねー、ねー、他の奴に盗られる前に告っちゃっていい?
俺」


「アハハ、バカだ、コイツ」


恵美ちゃん達が、高田君を笑う。