「もう!
果歩りんのバカ!
自分の魅力に気がついてないっ」


恵美ちゃんが腰に手をあて、私を指さす。


「……。
よし、今日の昼休み。
思い知らせてやるからね。
果歩りん」


恵美ちゃんは挑戦状を渡すかの如くの勢いでそう言った。


玲奈ちゃんは隣でアハハと笑っている。


「……」


私は何のことだか分からなかった。


ちょうどチャイムが鳴って、2人はそのまま席に戻ってしまった。