「や。
ここは、普通、おつかれ~、とかじゃない?
クラスメイトなんだし」
今更、こんにちはって……、って早瀬君は何かこらえ切れないのか反対方向を向きながら言った。
「……」
コホ、と私はわざと咳をして、恥ずかしいからそれ以上何も言わなかった。
パラリ。
早瀬君がページをめくる。
ああ。
やっぱり。
……耳に障る。
集中できない。
20分くらいして、私はガサゴソと勉強道具をカバンに入れた。
狭い早瀬君の後ろを通りカウンターから出て、本を選びに行くことにした。
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