「で?
楠原さん、お前らと友達なんだ?」


「もー、楠原さんじゃなくて果歩りんて呼んでよー」


恵美ちゃんがブーと顔を膨らませる。


「りん、て。
言えるか、気色悪い」


すごいな、この人。


思ったこと全部口に出してる。


逆に、清々しいくらいだ。








私達もドリンクバーを頼み、それぞれジュースを持ってきた。


軽くポテトやデザートプレートを頼んで、ワイワイお喋りを楽しむ。


……私は楽しめてはいないんだけれど。





「綺麗なストレートの黒髪だね」


真ん中に座っている高田君という人が急に私に声をかける。


恵美ちゃんと玲奈ちゃんは一番奥の男の子と話が盛り上がっている。