私には恵美ちゃんも玲奈ちゃんも、その他の女子達も、みんなキラキラして見える。
そのキラキラは、押しつけがましいキラキラだ。
ただ目立ちたいだけの人工的な金粉だ。
自分を見て、と。
自分に同調して、と。
まるでさも自分が主役であるかのように……。
取りとめも無く、話題の方向性を見失いながら、私は気付けば日頃の胸のモヤモヤを早瀬君に吐露していた。
「大人げないって言葉使って、自分が大人になったような気にでもなってるの?」
いつものポーカーフェイス。
早瀬君。
なんでそんなこと言うんだろ。
「違うよ。
そんなこと思ってないし。
そういう早瀬君こそ自分が大人だなんて勘違いしてるんじゃない?」