何も変わらない日が、昨日と同じ一日がまた、繰り返されるだけ。

きっと今日も学校に行く途中で佐喜子に会うだろうし、そしたらテストの話をするんだろう。

学校に着けばたわいのない話を今日もするんだろうし、テストの結果は散々に違いない。


修弥が映画に行こうと教室にやってきて、出かけて、そして…


修弥の最後を思い出して、目眩を感じる。


――もう、疲れた…


「ごちそうさま」

沿う小さく呟いて、半分以上残したカレーをそのままに2階に上がった。

ベッドに落ちるように倒れ込み、体の重さを感じる。

重いと言うよりももう、だるい。なんで私だけこんなにも今日を繰り返しているんだろう。


「もう、無理」

何がかわからないけれど、口から出た言葉に自分が泣けた。

何が?
何もかも?

全て、修弥に関することが全て、苦しい。

今日を繰り返すことも、今日を回避することも、修弥と――一緒にいることも…


無理かもしれない。
そんな元気も、気力も、想いも、もうないかもしれない。


雨の音が部屋の中にまで響き渡って、目を閉じると部屋の中にまで雨が降り注いでいるようなそんな気がした。

冷たくて止まない雨が、私の体力をどんどんどんどん、奪っていくみたいだ。

雨は嫌い。
きっと前よりももっともっと、嫌い。