いつもよりも少し離れた場所で、私は人が一カ所に集まる様子を眺めてながら、のろのろと傍に寄った。
「君は…大丈夫か!?」
「しゅう、や…」
傍に座り込む女の子に声を掛ける男の人。隣にいたはずの修弥の姿はなく、残されたあの女の子。
「あのこは…君の彼氏か…?」
「修弥――…」
雨が降る。
終わることを知らないように、私を打ち付ける。
雨が、今、涙が出ない私の代わりに泣いてくれているみたいにも思えた。
ただ痛い。
胸が痛い。
結局――…同じ結末だったことが痛いのかな。
それとも――…
雨で前が見えない。