■
学校に着いて、修弥の所に行こうかと思いながら、昨日…は、前回と言った方がいいのかな。
まあ前回の朝はまだ教室にいなかったし、何より教室にまた行くのはおっくうだ。
――また、来るかな。
何となく、何を知りたいわけでもないのに黒板の上に飾られた時計に視線を移した。
全く同じように今日も修弥が来るのかどうか、確信はないけれど来ないのであればそれはそれでいいことなのかもしれない。
そう思って、腰を下ろせずにいたイスにため息のように座った。
窓から見える景色は至って何も変わりはしない。
ただの雨。
ただの暗い空。
せめて晴れてさえいれば、少しはこの思い気分も晴れたんじゃないかと思う程に、憂鬱。
「ついてないどころじゃない」
雨だとかカレーだとかテストだとか、そんなものどうだっていい。
ついてないどころじゃない、最悪の日だ。
3回目の、最悪の日。
まだ騒がしい教室で、一人窓を眺めながら机に頭をのせた。
取りあえず、早く今日が終わればいい。
明日は明日が来ればいいのに。
その時、修弥がいつも通りであればいいのに。