「しゅう、や?」 血だらけの修弥の姿、周りの人が私に何かを話しかけてるように感じたけれど、それは私の耳には入らなかった。 ただ見えるのは、ただ感じるのは目の前の修弥。真っ赤になった修弥。 目を閉じて――…私が来たことにも気づかない修弥。 「しゅう・・・や」 呼びかけて、そっと体に触れるけれど…動くことはない。 ――最後の会話は…なんだっただろうか。 雨が、私を刺す。 それは、強く。強く。 ああ、ほら。 今日はやっぱり――――…