「何を…」
「うるせえなあ…もういいだろ。俺だって色々考えたり怖かったりしてるんだよ」
何で私が怒られないといけないの…
ぐいっと、もう見るな、とでも言いたげに私の顔に手を当てて見えないように押して来た。
「…なによう…いっつも私に隠し事ばっかりして…
そっちの方が気になるのに…一人で勝手に振り回して怒って…バイトのことだって――…」
「は?」
むすっとしながら箸を持って食べようと思ったとき、修弥が私の言葉を遮った。
「え?」
「――なんで、バイトのことしってんのお前」
そう言われて自分が口走ってしまったことに、遅れながらも口を手で塞ぐ。
言わないでって言われてたのに…いや、その前から知ってはいたけれど…
「やっぱり朝…トモカに聞いたんだろ、ほんっと何なんだよお前ら…
あーもう!隠してたのに!」
怒ってるのか落ち込んでいるのか分からないテンションで修弥はそのまま頭を抱えて唸り始める。