「晴れてたら気持ちよさそう」
「あーいいな、それも」
お弁当をカチャカチャと開けながら呟くと、修弥も振り返って空を見上げて笑った。
それでも、修弥の笑顔は晴れみたいだね。
「で、今日なんか用事あったのか?」
空をぼけっと見つめる私に、口の中にパンを含みながらもごもごと私に聞く修弥に「んー」とだけ返事をする。
特に用事は…聞きたいことはあるけれど。
「まあ…」
「なんだよ、気持ち悪いな」
気持ち悪くはないでしょう…何から、何を、どういう風に言えばいいのか分からないんだもの。
でも――今聞かなかったらもう、聞けないの?
思わず涙が溢れそうになって、誤魔化すようにご飯を口に運んだ。
考えちゃ、ダメだ。
今はまだ…
「そんなに腹減ってたのか」
違うよ、ばか。