「そうなの。えへへー二ヶ月くらいなんだけど…やっとオッケーしてくれて!」

それは本当に嬉しそうで、聞いている私まで嬉しくなるような、そんな笑顔。


「だから、ね。…でも不安にさせて…ごめんね」

「や、私の方こそ…」

本当に、勝手に思い込んで、嫌な態度をずっと取ってしまっていたんだ…


「修弥君、クラスでもずーっと実結ちゃんの話してる。


愛されてるよね」


そう言われて、自分の顔が引きつったのがわかった。

――わからないもの。何度も何度も言われても、私に自信がなさ過ぎて。

疑いだって晴れたのに、素直にそうかと受け止める余裕がない。



「――…実結!?」


廊下の遠くから私の名前を叫ぶ声が聞こえて、私とトモカさんが同時に振り向いた。



階段を上がってきてすぐに私の姿に気づいたのか、修弥が焦ったような顔で駆け足で寄ってくる。