「みーゆ」

ぽんっと肩を軽く叩かれて振り返ると、佐喜子が機嫌が良いのかにこにこと笑って私の傍にいた。

「おはよ」

「何?今日は機嫌が良いの?さてはテスト勉強ちゃんとしてるとか?」

機嫌が良いわけではないし、どうみたって佐喜子の方だと思うけど…余りにもにこにこと笑う佐喜子に私まで釣られて笑った。

「テストかー」

何もしてないのはいつものことで、点数が散々だろう事は毎回同じ。

今回くらいは…勉強でもしてみようかな。何が出たのかは殆ど覚えてないけれど…


でも、その前に…

「学校ついたらそのまま修弥のクラスに行ってくるから先に行ってて」

学校の姿が見えてきた頃に、佐喜子に告げると佐喜子は少し驚いてから、笑った。

聞きたいことがある。
修弥に。