「修弥?」 ねえ教えてよ。何の事だったの? 触れても名前を呼んでも反応してくれない修弥に、止まったはずの涙がまた流れた。 目を明けて 笑って 声を掛けて ――…何でも良いから! 早く戻って!今日の朝に。 何度も何度も繰り返したんだから、お願いだから戻って。 聞きたいことがまだまだあるんだ。 言いたいこともあるんだよ。 きっとまだまだたくさんあるんだ。 もう逃げないから。 ちゃんと聞くから。 「修弥!」