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私と修弥の関係はあの当時、もともと影では噂されていたらしい。
それは私にもよく分からないけれど。
『修弥と実結、仲良いよな』
そんなことをクラスの男子が修弥に言ったとか。別に本人にしてみれば、ただそれだけの意味だったのかもしれないけれど。
『そうか?そう思うか?』
修弥の返事に、きっとみんな一瞬動きを止めただろう。
『じゃあお前ら、ちょっと今度冷やかせよ。そのまま流れで俺付き合うわ』
何を、考えていたんだろう。
そんな風にしてあんな騒ぎを自ら引き起こしたなんて。
何で、そんなことを。
何で、それは、その答えはたった一つに向かっているのに私の頭が受け付けられない。
なんでそんな回りくどいことをするの?
なんで――そうならそうといえば良いのに。そんなことしないで、言ってくれたらよかったのに。
『じゃあ付き合う?』
ねえ、あの言葉を言ったとき、修弥は何を思っていたの?