世界は終わらないと思ってた 毎日は毎日続くと思ってた * 「おい…!男の子が轢かれたぞ…!」 「救急車…!」 私の目の前で、周りにいた人が次々と叫びながら集まり始めた。 大きなトラックの周りに集まる人たちを、ただ私は眺めていた。 動けないまま。 頭が働かないまま。 何も理解出来ないまま。 ただ目の前を見つめていた。 修弥(しゅうや)が――私の彼氏が歩いて行った方向を――…