世界は終わらないと思ってた

毎日は毎日続くと思ってた








「おい…!男の子が轢かれたぞ…!」

「救急車…!」


私の目の前で、周りにいた人が次々と叫びながら集まり始めた。

大きなトラックの周りに集まる人たちを、ただ私は眺めていた。



動けないまま。
頭が働かないまま。
何も理解出来ないまま。



ただ目の前を見つめていた。




修弥(しゅうや)が――私の彼氏が歩いて行った方向を――…