「ソウちゃん」
声が聞こえてドキリとする。振り返るとルウコが笑顔で立っていた。
「もー、せっかく回復したのに教室に来ないんだもん」
ちょっとむくれた顔で近付いてきた。
「あー、手紙読んでて…」
ボクがちょっと笑って言うと、ルウコはギューっと抱きついてきた。
ボクも強く抱きしめ返す。
「何か、ちょっと会えなかっただけで寂しかった」
「身体…大丈夫なのか?」
ボクが聞くと、「もう平気」とうなずく。
「本当に?」
もう一度聞くボクをルウコは見上げた。
「ソウちゃんって心配性?」
クスクスと笑うルウコの頭を優しく撫でた。
「そうかもな」
ボクが少し笑うとルウコも笑顔になった。