2017年11月発売のスターツ出版文庫
モノに秘められた“大切な記憶”を鑑定します。
フカミ喫茶店の謎解きアンティーク
[原題]フカミ喫茶店のワケありアンティーク
イラストレーター:げみ
- あらすじ
- 宝物のペンダントを犬に引きちぎられ絶望する来春の前に、上品な老紳士・フカミが現れる。ペンダントを修理してくれると案内された先は、レンガ造りの一風変わった『フカミ喫茶店』。そこは、モノを癒す天才リペア師の空、モノに宿る“記憶”
を読み取る鑑定士・拓海が、アンティークの謎を読み解く喫茶店だった!?来春はいつの間にか事件に巻き込まれ、フカミ喫茶店で働くことになるが……。
- 著者コメント
- こんにちは、涙鳴です。皆様のおかげで『フカミ喫茶店の謎解きアンティーク』が書籍化されることとなりました。ありがとうございます。今作は喫茶店を舞台にワケありなアンティークによって、さまざまな事件に巻き込まれていく謎解きの物語です。この作品を読んで笑って泣いて、最後にほっこりしてくだされば嬉しいです。
生き抜け!二つの魂は時空を超えて――。
70年分の夏を君に捧ぐ
イラストレーター:ふすい
- あらすじ
- 2015年、夏。東京に住む高2の百合香は、真夜中に不思議な体験をする。0時ちょうどに見ず知らずの少女と謎の空間ですれ違ったのだ。そして、目覚めるとそこは1945年。百合香の心は、なぜか終戦直前の広島に住む少女・千寿の身体に入りこんでいた。一方、千寿の魂も現代日本に飛ばされ、70年後の世界に戸惑うばかり…。
以来毎晩入れ替わるふたりに、やがて、運命の「あの日」が訪れる――。ラスト、時を超えた真実の愛と絆に、心揺さぶられ、涙が止まらない!
- 著者コメント
- 今作のテーマは「平和」と「生き抜く」ことです。この作品に携わっている間、世界各国でテロや陰惨な銃撃事件が起こったり、平和について考えさせられることが数多くありました。この物語を通じて、ひとりでも多くの方の心に平和の光を灯すことができれば幸いです。
――きみは私の生きる意味。
手紙がふたりを永遠に繋いでくれた。
手紙がふたりを永遠に繋いでくれた。
さよならレター
[原題]さよならLetter
イラストレーター:はるこ
- あらすじ
- ある日、高2のソウのゲタ箱に一通の手紙が入っていた。差出人は学校イチ可愛いと言われる同級生のルウコだった。それからふたりの秘密の文通が始まる。文通を重ねるうち、実は彼女が難病で余命わずかだと知ってしまう。ルウコは「もしも自分が死んだら、ある約束を果たして欲しい」とソウに頼む。その約束には彼女が手紙を書いた本当の意味が隠されていた…。――生と死の狭間で、未来を諦めず生きるふたりの純愛物語。
- 著者コメント
- 今回、再出版にあたり大幅に内容を変更しました。原作とは別物として楽しんでいただけたら。当たり前の日常がどれだけ大切かを書きました。二人を通して命のありかたや、当たり前をどうやって過ごすか考えてみてもらえると嬉しいです。