「うわー!!ヤバイ!!」
ボクは手紙を握り締めて頭を抱えた。
だって、ボクも実は段々ルウコに惹かれている。
美人だからってワケじゃない。
いや、美人なのも好きなんだけど。
そうじゃなくて、ルウコのちょっと子供っぽい仕草とか、そうかと思えば大人みたいに喋る声とか・・・
「ソウちゃん」って呼ぶ、あの笑顔。
自分でも尋常じゃないくらいに心臓が高鳴っているのがわかる。
HRが終わるチャイムが鳴った。
それは「教室に戻ってルウコに返事をしろ」と言われているような合図。
「普通に出来るかな・・・」
またため息が出る。
でも、ボクだってルウコと手を繋ぎたい。
「よし!」
意を決して教室へ向かう。