「繋美へ


この手紙を書いた時、繋美はまだ4歳です。


ママの言葉の意味がわからないかもしれないけど、大人になった時にわかると思います。


それまで大事にこの手紙は取っておいて下さい。


悲しいけど、これは繋美へ初めて書く手紙でもあり、最後の手紙でもあります。


もっと繋美と一緒にいたかった。


成長したあなたを見ていたかった。


でも、ママの命はもうすぐ終わりを迎えようとしています。


繋美が初めてママの元へ現れた日。ママは神様に感謝しました。


あなたはママとお父さんの天使です。宝物です。


ママとお父さんの所へきてくれてありがとう。


あなたが産まれた時、嬉しくてママもお父さんも涙がいっぱい出ました。


これは「嬉し泣き」というものです。


それからのあなたの成長は楽しかった!


初めて寝返りをうった日、つかみ立ちをした日、よちよち歩いた日、言葉を喋った日。


初めての言葉は「ママ」でした。お父さんが悔しがっていたよ(笑)


風邪をひいて高熱を出した時、ママよりもお父さんの方が大騒ぎでした。


転んでケガをした時はママの方がビックリして泣きました。