住職はツナミを見ると笑顔で言った。


「ツナミちゃん。ママとお話できたかい?」


「うん!ママにね、幼稚園の発表会があるから見に来てねって言った」


ボクもツナミの後に続いて住職挨拶をした。


「毎月すいません」


ボクが頭を下げると住職は柔らかい笑顔で首を振った。


「いい供養になっていると思いますよ」


そして、


「じゃぁ、ツナミちゃん。おじさんがママにお手紙送るからお手紙もらえるかな?」


と続けた。


「はーい。お願いしまーす」


ツナミは笑顔で手紙を渡した。ボクも「お願いします」と自分が書いた手紙を渡す。




住職と一緒に境内へ行くと、住職は枯葉を既に集めていて火をつけた。


「どういう事?」


一緒についてきた明日香達がまだ不思議がっている。


住職はツナミの頭を撫でて言った。


「ママにお手紙送るね」


そう言って、ボクとツナミの手紙を火の中へ入れた。


手紙はパチパチと音を立ててたちまち燃え尽きた。