ボクが書いた最後の手紙。
『高柳 流湖様
これが最後の手紙なんて思いたくない。
ボクとルウコの人生はまだまだ続くと信じていました。
今も心のどこかで信じています。
ボクとルウコ、そしてツナミの人生はまだまだ続く。
今はそう信じてていいですか?
高2のあの日、ボクの下駄箱に入っていた花柄の封筒。
差出人を見てイタズラかと思いました。
正直「気持ち悪い」なんて言ってしまったよ。
だって有り得なかったから。
柏木 流湖から手紙がくるなんてボクの中には全く有り得ない事だったから。
でも、現実にルウコがボクに手紙をくれてボクとルウコの歴史は始まりました。
高嶺の花の「柏木 流湖」は本当はちょっとワガママで子供っぽくて照れ屋な普通の女の子でした。
でも、時々大胆な行動をするのでビックリしたりドキドキしたり、ルウコの行動は正直読めなかった事が多いです。
そんなルウコとの付き合いの中、幹太、明日香、そしてミサと信用出来る友達が増え、ボクらは友達に恵まれている。
そう思った事ありませんか?