「できた!!」


ツナミが得意気にボク達を見た。

それからピンクの便箋をルウコに、グリーンの便箋をボクに渡した。



「見てもいい?」


ルウコが聞くと、大きく頷いた。

ボクもつられて便箋を開いた。



……………?


ちょっと理解不能な絵が便箋からはみ出るくらいに描いてある。


「あ、ママとツナミを描いてくれたの?」


ルウコは嬉しそうにツナミの頭を撫でた。



さすが母親!


ボクには絵の意味がよくわからないけど、よーく見ると顔の輪郭から目がはみ出しているけど、多分仕事中のボクっぽい。



「これは仕事してるオレ?」


ツナミに聞くと「そうだよ!」と笑顔いっぱいで言った。


「ママのは、ツナミとママが公園で遊んでるの。父ちゃんのはお仕事でツナミの髪を切ってくれてるの」


なるほどね…、何か手に持っているのはハサミなんだな。


「ありがとう」


ボクは笑顔でツナミに言った。


「ママと父ちゃんは出来た?」


聞かれて2人で「まだ」と答えると、「もー!早くぅ」と文句を言った。



「書きたい事がいっぱいあるの。明日までには出来るから待ってて」


ちょっと困った顔でルウコがなだめた。



ボクはずっと考えてるけどルウコに何て書いていいのかわからなかった。