「みんなでみんなにお手紙書こうか?」


ルウコが笑顔で言った。

そしてボクに微笑みかける。


「ソウちゃん、最後の手紙だね。書いてほしいな」


ボクは絶句してしまった。


最後の手紙…


最後だなんて言わないでほしい。



でもルウコは知ってるんだ。


自分がもうすぐいなくなってしまう事実を。



ボクがルウコを見ると、ルウコは口元に指を立ててツナミに気付かれないようにと合図をした。



ボクはそれを見て頷いた。


頷く事しか出来なかった。