次の日、ボクが日用品とレターセットを買って行くと2人で喜んだ。
「父ちゃんにも書いてあげるね」
ツナミはニッコリ笑った。
ルウコも笑いながらレターセットから便箋を出した。
「ママは未来のツナミにお手紙書いていい?」
「えー、今のツナミじゃないのぉ」
たちまち不満な顔になる。
「ツナミ、あんまり字が読めないでしょ?だから、未来っていっても遠くじゃないよ。大人になっても読めるお手紙だよ。読めるようになるまではお父さんに読んでもらってね」
ルウコがなだめるように言った。
「ママが読んでくれればいいじゃん」
「イヤよ。恥ずかしいもん」
ボケーと座っているボクにツナミはレターセットを渡してきた。
「え?」
「父ちゃんもママに書いてよ。これ青いよ」
「オレも?」
ツナミは大きく頷いた。